あくろすさんのアンテナぶろぐ

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筆者が気になることをまとめたり、妄想したりするブログ!

家電量販店の仕事内容について(前編)

他の人がしている仕事ってどんな感じなんだろう?

そう思ったことはありませんか?私はあります。

私はこのたび大卒で入り9年ほど勤めた会社を退社して今後何かしらをして生きていくのですが、忘れないうちに、どういう仕事内容でどういう経験ができる場所だったかを記しておくことで、誰かの参考になればいいなと思い書いていきます。

本記事では、どういう仕事内容なのか、どういう人が向いているかなどをご案内していこうと思います。ちなみに次回の記事(中編)では一日の流れを書き、(後編)では働くメリットデメリットを書く予定です。

 

 

はじめに

 私がいた会社での仕事内容を書くため、同業他社様とは違う可能性があります。できるだけ共通していそうなところを書いていく予定ですが特定の会社の名前を出さない旨はご了承ください。

 

仕事内容について

 では仕事内容ですが、主に『店頭販売』『配送業務』『事務』の仕事があります。

『店頭販売』

 店頭での接客販売。新卒や転職、復職の際に採用される場合この部門だと思われますので詳しめに書いていきます。

 店頭販売と書いていますが、お店のスタッフには『販売』『レジ』『商品荷受け』『品出し、荷運び』がいます。

  • 販売(主に社員またはパート)
    先にまとめると 販売、販売後対応、売り場メンテ です。
     売り場を巡回し、商品のご案内をしてお値段を提示して売り上げを立てる大黒柱。販売にはお持ち帰りで完結するものと後日配送や工事を行う契約を伴うものの2種類がある。契約商品の例を挙げると冷蔵庫や洗濯機などの配送商品やエアコン工事など。搬入経路の聞き取りをちゃんとしないとトラブルになるなど気を付ける点が多々ある。特に工事関連のエアコンなどの設置環境聞き取りミスは致命的なためしっかり行う。なお、売り場づくりも一部メーカーセールスが行う部分もあるが基本的には販売員の仕事に含まれる。
     お客様の話を聞いた上で適切な商品をご案内することでお客様の考えていたものより単価が上がっても満足してもらえることもありやりがいのある仕事。商品知識や販売方法、注意事項など覚えることが無限にある。
     販売商品の配送日手配、納期手配などでお客様はもちろん配送センターや配送業者、メーカー様などへ電話することが毎日のようにある。
  • レジ(主にパート、アルバイト)
     レジに入り、お客様の最後の対応をする係。販売員が印象良くてもレジの対応が悪い場合は全体の印象が下がってしまうし、逆にレジ対応がすごくよければ最終的な満足度が上がったりするとても大切なポジション。
     なお、他のお店と違って様々な製品問い合わせがあったり、販売時ガスボンベ台帳に記帳したりリサイクル品の処理をしたりと仕事内容は多岐にわたる。
     レジさんも商品や部品、戻ってきた修理品の入荷連絡などお客様やメーカー様への電話が日常業務に含まれる。
  • 商品荷受け
    入荷した商品を適切に処理し仕分けする。印象としてレジさん兼務が多い。
  • 品出し、荷運び(主にアルバイト)
    上記で仕分けされた商品を売り場に在庫補充、陳列したり、お持ち帰り商品をお客様のお車までお運びするお手伝いをするなど販売をサポートする係。販売員と同じで売り場にいるため、お客様から声をかけられることも多々あり、場所のご案内や販売スタッフを呼んで聞いた話を引継ぎ対応してもらうなどそれなりにお客様とのやり取りがある。

配送業務

 会社によると思いますが私がいたところは協力店(専任業者様)がおり、お客様宅への配送業務はその方々が行っています。(以前は自社配送をしていたようです)
 そのため、会社側からの配送業務というとその方たちへの引継ぎやお客様宅で起こったことの店舗スタッフへの連絡など、主にお店と協力店、お客様の間にある部門となります。新卒含め、アルバイトやパートで採用される部門ではないため省略します。

事務

 本社勤め(土日祝日休み羨ましかった)の方が主に該当。お店のスタッフは販売に専念するため、何かしら必要な手続きが発生する場合に○○提出してくださいなどと連絡をしてくれる、いわゆる事務職です。こちらも一般採用はないと思うので省略。

 

どういう人が向いているか

向いている人

・人の話をちゃんと最後まで聞ける
・家電製品が好きもしくは興味がある(好奇心旺盛な方)
・人と話をするのは割と好き
・平日休み大好きな人
・顔と名前を覚えるのが得意な人(ちなみに私は超苦手でした)

 結論から言うと人の話をちゃんと最後まで聞くさえできればまったく問題ありません。しいていうなら顔を見て聞くのは大切かなと思いますが、目が合うのが苦手な方は口元とか、商品見つつたまにちらっと目を見るくらいでもいいかもしれません。黙って話を聞きつつ適度な相槌が打てたらそれはもう最高の販売員になれますよ!

 それから『困ってる人を助けてあげるのが好き』という人も向いているかもしれません。これは辞めるちょっと前くらいに気付きました(激遅)
 数値目標はあると思うので売り上げ売り上げとなってしまうと目がギラギラしたり焦ったりして疲れますので(しかも毎月そうなる)数字が好きな人が向いているかというと個人的には向いていない気がします。むしろ相性の悪いお客様に当たってストレスが溜まっちゃうと思うので考え方を変えた方がよさそうです。もちろんしっかり売れて数値が積みあがっていくのがそのストレスよりも快感!って人は向いています。
 ちなみに辞めるちょっと前から売上どうでもいいや状態になっていたのでとにかく来客されたお客様に親切にしようという目標を立てて『神販売員』遊びをしていたのですが、それでも余裕で目標付近まで行ったし親切にしていると楽しかったのでこのメンタルは大切にしていこうと思いました。

 家電製品が好きな人は、仕事時間にいろんなものを見たり調べたり触ったりできますし、買わないと箱を開けて組み立てたりできないものをタダ開梱設置できるのでそういう作業はとても楽しいです。家電が今は好きではない方も好奇心旺盛な方は仕事時間の中でも楽しい時間にできる作業かと思います。ちなみに私はまったく興味がなかったですが製品出しは入社当初から楽しかったです。

 

向いていない人

・話を遮ってでも自分の話をしたい人(人の話を聞けない人)
・人と話をするのが極端に苦手な人(同僚にも挨拶できない人)
・ストレス耐性が極端に低い人
・電話するのが苦手な人(ちなみに私はこの仕事で電話苦手克服しました)
・土日祝日休みじゃないと困る人(アルバイト、パートは条件次第で可)

以上の方には向いていないと思います。
特に話を聞かないとトラブルのもととなります。聞きましょう。
クレーマーも話を最後まで聞けばある程度会話できるようになります。
どうにもならない場合は上長を呼べばいいのですが、話を聞かないせいでエスカレートさせてしまう恐れがあるため話を聞けない人は接客業全般に向いていないと思います。悪いことは言いません、絶対辛いのでぜひ別のお仕事を探してください。

 あと、ストレス耐性についてですが、このコロナ過においても顎マスクで来店される方やノーマスクベビーカーファミリーなどの来店をどのお店でも見かけました。それらを見かけたり、商談中に子供や赤ちゃんが泣きわめいているのを見てイライラしてしまう人はストレスに殺されちゃう可能性があるため向いていません。
 また、他店売価やWeb売価との比較をされたり値引きしろと強気に来る輩もいますので「調べてきていただきありがとうございますお手数おかけします」「申し訳ございませんが当店ではこちらのお値段のご提示が精いっぱいでございます」などの毅然とした対応ができずイラッとしてしまう場合も、日常茶飯事ですのでやめておくのが無難です。

 

最低限必要なスキルとして(人の話を最後まで聞けるのは大前提)

電卓が使えること(合計金額の計算や値引き計算に必要)
パソコンもしくはスマホで調べ物ができること(検索サイトを使えるか)
わからないことを上司もしくは同僚に相談できること(よく言う報連相)

ができれば問題ないかと思います。どれも無理、嫌!って人は向いていません。
 本来商品勉強をして店頭の製品のすべてに熟知しているのが一番好ましいと思いますが、日々進化する家電製品のすべてを把握するのは困難なので、勉強はしつつも、分からないことがあれば「勉強不足で即答できませんのでお調べさせて頂きます」とその場で対応するようお伝えすれば大半はなんとかなります。家電製品総合アドバイザーなる謎の資格を1年目の終わり際に一発で取りましたが接客の際に何の役に立ったかは不明です。なぜなら家電は日々進化しており、これはこういうもの!という固定概念ができてしまうと進化しその常識を超越したものが出た時にそれまでの知識は無駄になるためです。ただ、まったく知らないよりは基礎的なことが学べるため持ってるに越したことはないかもしれません。

 

まとめ

 いかがだったでしょうか?文章多めでしたね。
 基本的に接客業全般(というか人生全般)に言えることですが、人の話を聞けない人にはオススメできません。これはマストだと思います。たまにまったく話を聞かないご老人が来られたりしますがそれでもできるだけ聞いてあげましょう。シンドイけどね。
 次回記事では家電屋さんの一日の流れを書いていこうと思います。